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映画や本が好きな管理人が繰り広げる、愛情たっぷりな感想文♪

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さすらいの女王 ★★★(中村うさぎ/2005年/196ページ/文藝春秋)

さすらいの女王L/中村うさぎ(文藝春秋)2004年1月から2005年2月まで『週刊文春』で書かれたエッセイ。『ショッピングの女王』改め、『さすらいの女王』として民を導いておられます(文春の紙面がリニューアルしただけなのだが…)

今回は前回の『最後の聖戦』で発表していた豊胸手術の後から始まってます。と言ってもこの本には整形ネタがほとんど書かれてません。
はちゃめちゃな中村うさぎから、普通の女の中村うさぎになって、日々働き続けているみたいなのです。
整形で得たものは『自分の顔に責任を持たない』って事の様ですが、『自分の税金に責任を持たない』ではいられず、滞納整理マンが昔懐かし差し押さえにかかってきたそうなのですわ。

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  1. 2006/06/12(月) 00:34:31|
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最後の聖戦!?~ショッピングの女王 FINAL~ ★★★(中村うさぎ/2004年/269ページ/文藝春秋)→2006年文庫化

最後の聖戦!?~ショッピングの女王 FINAL~/中村うさぎ(文春文庫)2002年10月から2003年12月に週間文春で書かれたエッセイ。ショッピングの女王『第5弾』であります。
今回は前回に引き続き整形で始まり、最後まで整形ネタ(プチ豊胸まで)で突っ走っております。
ホスト狂いに没頭し美しい若い男と接した結果、美を追求し始め、自ら美人になる事で何かを掴もうと四苦八苦している女王様が垣間見えるのであります(っていつもの事か?)。
なのでショッピングの女王と言っても、ショッピングの話はほとんど出てきません。でもこれも自然の流れですわね。FINALなのも納得ですわ。

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  1. 2006/06/11(日) 22:08:20|
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閉ざされた夏 ★(若竹七海/1998年/391ページ/講談社文庫)

閉ざされた夏/若竹七海(講談社文庫)有名作家の文学記念館で起きた殺人事件。果たして犯人は誰なのか!?誰なのか!?誰なのかーー!!
って事なの?これ??

とにかく面白くなかったのです。最初に殺人事件は起きず、文学記念館で過ごす人達の日常が甘~く描かれてて、私の頭の中には靄がかかりっぱなし。
それぞれのキャラクターが昔の漫画っぽくって、描かれてたであろう人間の気持ちがまったく伝わってこなかったのです。

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  1. 2006/06/11(日) 17:10:27|
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ぼくんち①~③巻-スピリッツとりあたまコミックス- ★★★★(西原理恵子/1996~1998年/カラー各79ページ/小学館)

ぼくんち-ビッグコミックス-西原理恵子著/2003年/白黒普及版236ページ/小学館1巻第1話
~ぼくのすんでいるところは――
山と海しかないしずかな町で――
はしに行くとどんどん貧乏になる。
そのいちばん はしっこが ぼくの家だ―― ~
から始まる、『ぼくんち』。
幼い一太と二太の兄弟を中心として、家族やその町に住む人々の逃れられない日常(現実)を明るい笑顔で綴っています。
東京の一等地で家族、友達、電化商品等に囲まれているサザエサンとは真逆の世界ですわ。

1話見開き2ページの中、苦悩の凝った表情(絵)や、細かい心の描写(文字)などはほとんど無いのに、ラスト涙が出てくるダークな世界(ホント『サザエサン』とは真逆だわ)。
Uを逆にした笑顔のお目目と、Oを塗りつぶした真っ黒なお目目だけなのに、喜怒哀楽をごっちゃに見せられた感じで、胸の奥がとっても痛くなっちゃいました。

みんな今よりちょっとだけ幸せになりたいだけなのにね…。
寂しさを埋める良い方法って、なかなか見つけられないよね…。

人間って、どんなにいきがって強くなろうとしても、所詮一人じゃ生きていけないもの。
寂しさをたくさん経験してる人ほど、いっぱい涙が溢れてくるかもしれません。

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  1. 2006/01/18(水) 13:05:06|
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愛と資本主義 ★★(中村うさぎ/2002年/283ページ/新潮社)

愛と資本主義/中村うさぎ(新潮社)帯に、
~『著者より』今回、私のホストクラブでの大蕩尽のモトを取るべく、ホストとその客達の物語を書きました。テーマはずばり「愛」と「金」。法外な金を払って女たちは何を手に入れたいのか。ホストたちは金と引き換えに何を切り売りしているのか。ホストクラブで繰り広げられる、ある種の絶望的な「愛」の形です。~
とある様に、3人の女とその担当の一人のホストの「愛」を綴っています。
・・・ん?。ちょっと違うな。だってラブストーリーじゃないんですもの。

ストーリーは、3つの話から成り立ってます。訳アリの女達3人が、事件に巻き込まれていくのです。なので、ホスト「リョウ」を奪い合う話ではまったくありません。自分の過去の『愛』を清算する、迷える子羊達の話です。

元は、ある一人の女が売り掛けを飛ばしたことから始まります。
困ったホスト「リョウ」は、とりあえず客の一人で風俗業をしているミカにお願いをします。
そして、辛い過去のせいで(ネタバレ→多重人格になってしまった)ミカはそのお金を手に入れる過程で、知らぬうちにスプラッター並みの殺人事件に巻き込まれていくのです。

それは置いといて、次はその売り掛けを飛ばした裕福そうな未亡人ナツミのお話。ここの部分が丁度WOWOWで放送された『愛と資本主義』(出演:伊藤英明・高橋恵子)でクローズアップされた部分ですね。他の話もあったと思うんだけど、分かりにくかったのかすっかり忘れてしまいましたわ。
あっ、念の為この作品、くっら~い昔の日本映画っぽいので、お薦めは致しませんわよ☆

で、ここでもまた、辛い過去を持った年配の女が、何故かホストクラブで最後の愛を求めてしまいます。その愛の形はすっごい微妙。
環境が変わった為か自分が変わった為かわからぬまま走った結果、ホストの軽い動きではじけてしまうのです。
ホント、はっちゃけるとこ、間違えないようにしないとね>私。

それは置いといて(←またかよ)、3人目は探偵業を営むマリエ(30歳前後?)のお話。
過去に愛した男がたまたまホストで、それが自分の中でいまだ決着せず、自分の『愛』を見失ったまま、その穴を埋めるべくホストクラブに通い、つまみ食いし、無意識下で辛い毎日を送っている女の話です。

ある日「マリエ」を尋ねて、彼女の探偵事務所に、(ネタバレ→娘の捜索依頼)と称しておばちゃんがやってきます(全然ホスト「リョウ」とは関係ないのよ)。
マリエは気が乗らないまま仕事に取り掛かるのですが、その仕事の過程で、昔愛した彼をめぐる事件を思い出すことになり、自分の過去と向き合わざるおえなくなり、結果「ちょっと楽に生きれるかなっ」、と不思議な光が感じられる、中村うさぎワールドの結末になってます。

って事で、それぞれ3つの話が、繋がってるようで全然繋がってないのです、長編小説っていうよりも、中編小説寄りなんじゃないかしら。
ワタクシ今までの中村うさぎとは違う、桐野夏生っぽい大人の女を、期待して読んだのですが、残念な事にかなり違っておりましたわ。
過去の話も出てくるせいか、いっぱい話を盛り込みすぎてて、重いはずの人生が、取って付けたみたいに薄く感じたせいかもしれませんね。
読んだ後よく考えると、3世代の愛の求め方が様様に見えて、特に2番目の話なんて結構深いんだけど、読んでる間なかなか感情移入出来なかったんですもの。

スプラッター好きにとっても、推理小説好きにとっても、ホストクラブ好き(?)にとっても、ちょっと中途半端でお薦めは出来ませぬ。。。残念ですわ。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2005/12/13(火) 11:52:36|
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秋の花火 ★★★☆(篠田節子/2004年/309ページ/文藝春秋)

秋の花火/篠田節子(文藝春秋)全5編の短編集です。

1つ目は『観覧車』(小説推理、19997年8月号)。
初対面のイケてない男と女が、観覧車に閉じ込められる話。ラブストーリーです。と言ってしまったら、ネタバレかしら?
まぁ、驚きも面白さも、ときめきも無いラブストーリーでしたけど。

2つ目は『ソリスト』(オール読物、2004年2月号)。
篠田節子お得意の、クラシック音楽関係です。
ロシアのピアノ演奏家が舞台で奏でる『ショパン・ワルツ第14番ホ短調』に乗って、彼女の人生が浮かんでくるのですが、ワタクシこの音楽を知らないはずなのに、迫力を凄く感じました。
篠田節子の音楽小説に、いつも理解不能状態に陥るのに、これはな~んかちょっと感動したのですよ。

3つ目は『灯油の尽きる時』(オール読物・1999年2月号)。
介護に疲れた女性のお話。
で、ワタクシ泣いてしまいましたわ。想定範囲内(←今年の流行語、使ってみたよ)っていうか、想像つく展開なんだけど、悲しすぎて痛かったです。

4つ目は『戦争の鴨たち』(オール読物・2002年2月号)。
アフガニスタンに行こうとした、バカな「写真家」と「小説家」のお話。
題名の『鴨』がテーマになってて、これも想定範囲内なんだけど、そこそこ面白かったですわ。

5つ目は『秋の花火』(オール読物・2003年9月号『セカンド』改題)。
これも一応、音楽関係なんだけど、篠田節子節は出てこない、普通のクラシック演奏家達のお話になってます。
有名な指揮者とアマチュア演奏家達が、第2の人生に向かって歩いていく様子をそっと語ってる様な気がしましたわ。『秋の花火』って題名がぴったりきましたもの。

そんな私の秋の花火は、いったいいつ頃、灯るのかしら。
とりあえず今の希望は60歳ぐらいかなぁ。

そんな感じで、『観覧車』以外そこそこ楽しめました。
軽めの短編集としては、良いんじゃないでしょうか。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

  1. 2005/12/09(金) 19:38:56|
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美人になりたい~うさぎ的整形日記~ ★★★(中村うさぎ/2003年/204ページ/小学館)

美人になりたい~うさぎ的整形日記~(2003年小学館)右の写真は、プチ整形で奥菜恵に変身した中村うさぎです。
ちょっと小太りのサモハン・キンポから、見事に綺麗なお姉さまに変身ですわ。

『愛か、美貌~ショっピングの女王4』にも書かれてますが、
ホスト通いにはまってしまった中村うさぎは、若いオナゴを目の前にしたおかげで「もっと私も美しくなりたい!」と開眼してしまい、雑誌『25ans(ヴァンサンカン)』のスキンケアとプチ整形でどれだけ綺麗になれるかー!企画にはまってしまいます。

で、猪突猛進と申しますか、早速流れのままに中村うさぎは、『25ans』が薦める『レチノール+ビタミンC』の15日間集中スキンケアを実施。
そして目の睫際(上まぶた粘膜)に手彫りのアートメイク(これが強烈に痛いらしい)も敢行。
さらにはプチ整形と称する『ボトックス』を顔に注射。

ちなみに『ボトックス』ってのは、筋肉の動きを緩慢にさせて皮膚を伸び縮みしにくくさせ、結果、額・眉間・目尻等のシワを目立たなくさせるみたい。でも運が悪いと毛細血管に針があたって、内出血する事もあるそうで、殴られたような痣が1、2週間残っちゃう事もあるそうです。まぁその時は、笑って乗り切るしかないようですが。

そんなこんなの雑誌25ans企画も無事に終了し、ホッと一息ついたと思ったら、中村うさぎ、次は女性セブンの『プチ整形でこんなに変わりましたー!使用前使用後徹底比較!!』ってな企画にのっかり、タカナシクリニックの高梨真教氏の処方によって、めきめきと変身していったのです。

まず、表紙の写真にある『奥菜恵』に変身するべく、顔中ボトックスとヒアルロンサンを注入しまくり、目の下の膨らみ『涙堂』を作り、目も埋没方で二重の手術をします。

これでも大分変身したと思うのですが、主治医の高梨氏の押しに負け(ネタ的に魅力的だったせいもあるかと思うが)、さらに耳横にメスを入れ、耳下腺浅筋膜も一緒に引き上げるSMAS法(よくわからないが)とかいう施術をし、唇にボトックスまでも入れ、セクシーな大人の女性に変身したのです。

確かに巻頭の写真は、めっちゃ綺麗。
表紙同様、ヘアメイクの山本浩未さんと、カメラマンの萩庭桂太さんの技術があってこそ!だとは思うけど、それをさっぴいてもフェイスラインが以前とは違って、めっちゃ綺麗になってたわ。

でこの本は、そんなこんなの企画を振り返って、『ホストクラブなび』でも登場されてる親密度高そうな深澤真紀氏との対談方式をとり、本音トークで書かれています。
もちろん題名にあるように、手術で顔が良くも悪くも変わっていく様子を、不安や期待が入り混じった日記(ア~ンド使用前使用後の写真)として残してくれてもいます。
なので、「整形して美しくなりたいけど、なんか怖いなぁ」って考えてる人にとっては、広告的過大評価無しで信頼して読めるんじゃないかしら。まぁ私にとってはホストクラブ同様、手の出せない領域だけどね(金が無いから考える余地無し!って感じよ)。

その他として、女性誌によく登場する『大高博幸氏』(なんか素敵)、タカナシクリニックの高梨真教氏(マイペース)、精神科医の春日武彦氏(ちょっとうざい)との対談もありますが、これはそんな期待しない方がいいかも。

とにかくこの本は、プチ整形を受けた人の隠れた不安や喜びを感じられる貴重な1冊なのは確か。こういうの、ありそうでなかなか無いものね。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

  1. 2005/11/06(日) 13:09:43|
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愛か、美貌か~ショッピングの女王4~ ★★★☆(中村うさぎ/2002年/228ページ/文芸春秋)→2004年文庫化

愛か、美貌か~ショッピングの女王4~/中村うさぎ(2004年文春文庫)ショッピングの女王第4弾!
今回は2001年9月から2002年10月までのエッセイです。
この時の中村うさぎは、買い物依存症からホスト通いに華麗なる転進をし、毎夜(毎朝?)ホストクラブに来る若いギャルを見続けたおかげで、若さを手に入れるべくプチ整形まで手を出してしまっております。
どこまでやるんだ、中村うさぎぃ。

まず最初は、ホスト春樹との出会いから始まります。
『ダメな女とよんでくれ』のあとがきで少し触れられていた、ホスト春樹の登場です。
しかし、週間文春を読んでる読者層に分かりやすく書かれているせいか、この本を読む前にほとんどの春樹ネタを読んでいたせいか、私にとってはあまりインパクトのあるものではありませんでした(ホストクラブに行った事も無いのに、知らぬ間に耳年増になってるのかもしれん)。
とはいえ、ホストクラブで「ブーブー・ノリコ」とオヤジギャグを連発してた中村うさぎには、十分笑わせてもらいましたが。

そして中盤辺りから、題名に出てくる女性の欲望~美貌~へと話は展開していきます。
「浜崎あゆみの顔は決して美人では無い!と」発言してひんしゅくを買い(私もブスだとは思わないが、美人だとは思わない)、福田和子の変身願望に興味を持ちながら、自ら『コスメ』→『プチ整形』へと大胆に挑戦し、徐々に華麗なる変身を遂げていく中村うさぎ。
美人と若いはイコールにならないと、これもまた自らの経験で納得する中村うさぎ。
っと、大筋ではこんな感じですが、間にちょこっと書かれてある『馬主席』エピソードで、ピンヒールと強い風邪に翻弄される中村うさぎが、かなり可愛かったですわ。
やっぱり好きだぜっ、中村うさぎ♪

最後に、中村うさぎの変化を楽しむ為には
『愛か、美貌か~ショッピングの女王4』⇒『オヤジどもよ!』『さびしいまる、くるしいまる。』⇒『愛と資本主義』と読み進めた方が良いと思います。
って言うのも、今まで同様この時の中村うさぎは借金地獄に陥ってる為、1年間に出している本数がめちゃ多いのです。
もちろんリアルタイムのエッセイだから、かぶってる話が多いのよね。
で、やっぱ楽しむ為にはまず笑いネタから♪って事で、こんな感じで並べてみました。ご参考までに。

あっ、そして参考書として、ホストクラブに関しては『うさぎとくらたまのホストクラブなび』、プチ整形+本格的メス入れ整形に関しては『美人になりたい』に書かれていますので、その辺の事をもっと詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ☆

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

  1. 2005/11/05(土) 08:24:04|
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ダーク ★★★☆(桐野夏生/2002年/519ページ/講談社)

ダーク/桐野夏生(講談社)ミロシリーズ第5弾!!なのですが、これは1作目【顔に降りかかる雨】2作目【天使に見捨てられた夜】にあったような探偵ミロが活躍する小説では無く、その後のミロの人生を一緒に歩んでいく物語になっています。

獄中にいた成瀬の帰りを待っていたミロは、成瀬が彼女に手紙を残し死んで行った事、そしてその手紙が今父善三の元にある事を後で知ります。途方にくれながらもミロは、病気で死を目の前にしながら北海道で目の不自由な久恵と住んでいる父善三の元に向かいます。

冒頭【四十歳になったら死のうと思っている。現在三十八歳と二ヶ月だから、あと二年足らずだ。】から始まるミロワールドは、かつてミロが一瞬でも心を通わせたトモさん、父善三と同棲していた久恵、父の元友人の鄭らに追われ、韓国人の除鎮浩(ソ・ジンホ)と出会い生と死と愛を体感する事で、大きく方向転換していきます。

愛の行き場を無くした人間は怖いっていうか、自分に開いた穴を埋める為に相手を平気で突き落とすっていうか、自分が生きていく為に平気で寝返りまくるっていうか裏切りまくるっていうか、ダークなダークな人間達が勢揃いしておりましたわ。
人間落ちるとこまで落ちたら、本能が理性を遥かに超えて何でも出きちゃうみたいですね。特に久恵は、貴志祐介のホラー【黒い家】に出てくるおばさんとダブっちゃうぐらい、恐ろしかったですもの。

あとミロの今を知るべく、過去にあったミロと母と善三との関係、ミロの母の死、除鎮浩の登場により、韓国の南北戦争後の光州(クアンジュ)事件(←1980年に市民と軍が争い、全斗煥(チョン・ド・ファン)将軍(後の大統領)が光州に戒厳令を敷き、市民達を徹底弾圧した)等の話も盛り込まれています。ミロの話から、韓国のまったく知らない歴史【光州事件】が出てきたのには、ちょっとびっくりしましたけど♪

そんなこんなのダークでよりハードなミロワールド。沖縄に渡った彼女達はいったいどこに進んで行くのでしょうねぇ。次回が楽しみですわ。

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  1. 2005/08/16(火) 15:44:41|
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うさぎとくらたまのホストクラブなび ★★★☆(中村うさぎ・倉田真由美/2002年/253ページ/角川書店)→2005年文庫化

うさたまのホストクラブなび/中村うさぎ・倉田真由美(角川文庫)みなさん、ホストクラブという名前は聞いた事があると思いますが、ほとんどの人が行った事は無いと思います。私も間違いなくその一人。中村うさぎがホストの春樹にはまらなければ、私は絶対この本を手にする事は無かった。っていうか男前は好きだけど、労力使って大金はたいてまで見ず知らずの男と話したいと思ったことが無いのですもの。
しか~し、『最近テレビで過去のNo.1ホストがテレビによく出てくるよなぁ。行きたいとまでは思わないけどどんなシステムになってるんだろぅ。やっぱめっちゃぼったくられるのかなぁ・・・』などと考えた事があるワタクシにとって、どの情報番組よりもわかりやすいホストクラブの指南書でございましたわ。ってこれ読んでも絶対、ホストクラブには行かないけどね。

これは『週間女性セブン』で2002年1月から8月まで連載された、3人(作家-中村うさぎ氏、マンガ家-倉田真由美氏、企画会社社長謙編集者-深澤真紀氏)のホストクラブ巡り珍道中、くらたま氏の一言二言マンガ、及び後日談としての対談集となってます。
では念の為、紹介されたホストクラブを挙げときますわね。
・歌舞伎町【トップダンディ、愛本店(1部)、イブ、ロマンス、アッシュ、ルリス、ID、キャスティングクラブS】
・六本木【プレイヤーズクラブ ディオス】 ・池袋【クレイズ】
・浅草【ニューナイト東京(1部)】 ・西川口【E・S(エス)】
・横浜【エロス】 ・川崎【ゲラン】 ・小平【トップスター】
・大阪【NO-BUSHII(ノブシ)、アクア】
・千葉【ADUSAM(アデュサム)】 ・名古屋【エクラ、トップダンディ】
・札幌【パラダイス、メンズキャバクラ太郎】
・福岡【サーカス、ハーレム】 ・沖縄【B's(ビーズ)、ステイ】
これらのお店の批評を、うさぎとくらたまが『ハンサム度、面白度、怒り度』に分けて5段階評価しております。

ホストクラブって物は大体深夜1時頃から営業が始まって、3時4時頃にやっとNo.1ホストがやってきて、朝の7時ごろまで営業してるそうですよ!おくさん!!
それらホストクラブ初心者の為の『深沢社長のホストクラブ講座』が巻末に載せられておりますので、一般ピープルの我々にとっては必需品かもしれませんわよ☆(って私は絶対行かないけど・・・←しつこいって)。

で、本書で私がすっご~く興味を持ったのは、ホストクラブとはまったく関係の無い地方のおいしいお店紹介だったのです!
ではグルメの3人が絶賛するお店や食べ物の数々(ってちょっとだけど)をご紹介。
・札幌【金寿司/札幌】、【キッチンケプロン(洋食屋)のポテトバーグ(ジャガイモと挽肉のハンバーグ)と羊蹄コロッケ(ポテトコロッケ)/月寒】、【しんせん(和食)の海の幸山の幸フルコース(名物はじゃが豆腐)/ススキノ】・・・お土産(千歳空港?)→『煉瓦屋のふたくちーず、根室缶詰の鮭缶、ユニレックスの燻製卵のスモッち、根室缶詰のほっき貝缶』
・大阪【丸本のスッポン/千日前】
・名古屋【叶の味噌カツ丼/栄】、【蓬莱軒のひつまぶし/熱田】、【鳥正(居酒屋)/栄】
・沖縄【ひかり食堂のてびち(豚足の煮付け)】、【山本彩香の琉球料理】・・・お土産→『沖縄アップルマンゴー、歩のサーターアンダギー』

ふっふっふっ、この情報だけでも読んだ甲斐ありますよ。まずは大阪のスッポン料理から行ってみようかー!!って外食する金が、な・・い・・・。
来年の冬まで(←弱気)には小金を溜めてスッポン食べに行かねば!!
ってホストクラブの話は!?(だから絶対行かないって!!←ホント?>私)
  1. 2005/08/05(金) 16:25:17|
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オヤジどもよ! ★★★☆(中村うさぎ/2002年/242ページ/フィールドワイ)

オヤジどもよ!/中村うさぎ(フィールドワイ)『屁タレどもよ!』の次に切ったのは、オヤジ達だったーー!!
と言ってもオヤジ化している中村うさぎ、それほど切れるわけはございません。常識はずれのオヤジを披露しつつ、そのオヤジ達に同情や同調しながら毒牙にかかった女達や若い男共に語ってた感、大!でございましたわ。

え~っ、これは2001年3月から2001年12月までと2002年の2・4月に夕刊フジで連載された40編と、その他3社で発表された3編、及び書き下ろしの3編の計46編のエッセイとなっております。
若作りのオヤジ、自分に酔ってるオヤジ、丸くなりすぎて若者に擦り寄ってるオヤジ・・・などなど、吉田拓郎、石田純一、キムタクなど例に挙げながら飛ばしておりました。笑えるのはもちろんですが、首を縦に振ってる回数の方が多かったかもしれませんわ(笑)。

で、この連載中、中村うさぎはホスト通いにどっぷりはまっているので、経験を無駄しない、っていうか使った金の元を取るべく『ホストクラブなび』の出版の為、全国津々浦々のホストクラブにも足を運んでおります。
なのでもちろんそのエピソードがチラチラありまして、中村うさぎ内の精神論的な『さびしいまる、くるしいまる。』とはまた違った感動ー【ススキノにメンキャバがある!?・大阪庶民の心の奥には『男らしさ』『女らしさ』という確固としたものがある!?(←改めて気付かされたよ。ちなみに私は大阪女~)】もございました。

そして巻末に5編、あの楽しいお父上の事も書かれております!やはり【オヤジ】というカテゴリーでは、外せなかったんでしょう。
今回はトイレのドアを青にしたり、自分の作品を自画自賛したエピソードが載せられてます。ってみなさん、青ですよ。トイレのドアを来客が迷わない為に、わざわざ青にしてらしたのですよーー!
・・・やっぱ凄いわ(笑)
  1. 2005/07/27(水) 14:11:35|
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さびしいまる、くるしいまる。★★★(中村うさぎ/2002年/248ページ/角川書店)

さびしいまる、くるしいまる。/中村うさぎ(角川書店)2001年の8月から約1年間ホストクラブに通い詰めた中村うさぎの書き下ろしエッセイ。
何故中村うさぎは自分の身を削ってまで、ホスト『春樹』に会いに行ったのか?何故中村うさぎは借金をしてまで、ホスト『春樹』をナンバー1にしたかったのか???等を中村うさぎの内面から解剖してるような作品になっております。今の中村うさぎを知る為には、読んだ方が良い作品ではありますが、ほとんど笑えませんので皆様ご用心を・・・。

プライドが高いがゆえに自分の世界に篭り、その結果寂しさが体の中に充満し、それを吐き出すかのように何かに没頭するっていうか散財する中村うさぎ。
ブランド物を買い荒らしつつも快活な語り口で笑い飛ばしていた過去の多くの作品とは違い、この本は辛い自分をさらけ出すかのように真摯な気持ちで書かれているように思います。なので、かなりハードっていうかいろんな人に賛否両論を与えるものかもしれません。

私は、そうですねぇ・・・。大方は理解できるのですが、書き方によって傲慢にも屁理屈にも感じる部分が少しありました。
お金は血肉を削った代償である事は確かだし、それをどう使おうと他人に言われる筋合いはまったくありません。お金を汚いものだという人は私も苦手ですしね。
ただ自分の中でいつも何かを欲してるものがあって、それが何かを探すためにこれらの行動に出てしまうことに対しては、ビンボーな私には共感しようと思っても出来ませんでしたわ。
高度経済成長の中で中流階級として育ってきた者(といっても私は少し後なのだが)としては、根本の考え方はたぶん似てると思うのですが、同じ血肉を削って得たものの大きさが違いすぎて疑似体験すら出来ないんですよねぇ。まぁ血肉の削り方がお前とは桁が違うわい!と言われればぐうのねも出ませんが(苦笑)。

で、ホストクラブ通いで中村うさぎが得たものはいったいなんだったんでしょうか?
・・・『他者』、そして『自己』・・・。
あ~んど『愛と資本主義』、『愛か、美貌か、ショッピングの女王4』、『うさぎとくらたまのホストクラブなび』、そしてこの『さびしいまる、くるしいまる。』の4冊の本。
やっぱりただではおきないのが、中村うさぎなのですわね(笑)
  1. 2005/07/11(月) 12:48:35|
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変? ★(中村うさぎ/2002年/237ページ/扶桑社)→2004年角川書店から文庫化

変?/中村うさぎ(角川文庫)2001年5月23日号から12月5日号までの約半年間、『週間SPA!』で連載された対談集です。これは

最初は、ブランド物に年間2千万円も遣ってしまう(←しかも前借り)自分の「買い物依存症」に我ながら辟易して、精神科の先生や、同じ依存症を抱えながらも脱却した先輩たちに話を聞き、この地獄から抜け出る道を模索しよう、という意図のもとに始まった企画であった。【本書から引用】

だそうで、そういった方々と一緒に自分(中村うさぎ)の身の上話を明かしながら、面白おかしく(?)しゃべってます。

ゲストは精神科医の和田秀樹氏、作家で躁鬱病の原田宗典氏(2度目だね)、文筆家で薬物依存症の本橋信宏氏、作家で恋愛依存症(?)の島村洋子氏、作家でエステ依存症(?)の横森理香氏、作家で性的倒錯(?)の団鬼六氏、ノンフィクションライターで摂食障害の尾崎弥生氏、社会学者の宮台真司氏、作家でアルコール依存症の月乃光司氏、作家で女装者愛好癖(?)の松本侑子氏、ホストで水商売愛好者(?)の沢村拓也氏、科学者の苫米地英人氏の12人です。
(?)ってのは、たぶん病的な物を抱えてる人じゃなくて、ちょっとそんな匂いがある、って人に本書でつけた病名だと私が思ったからつけてみました。だから依存症とそうでない人と半々の対談ですわね。

で、正直私は面白くなかったです。依存症は大変だと思うんだけど、依存症じゃない私にとっては感情移入できなかったのよね。そりゃ勉強できるところ、例えば原田宗典氏が

(鬱の時は)もう動けないんだよ。トイレなんか2時間くらいかけて這って行くしさ。全身がだるくて、ここに存在する事自体が嫌。【本書から引用】

等、知っておいたほうがいい事もあったんだけど・・・。やっぱこれは依存症で苦しんでいる人達が共感する為の本かもしれませんわ。

そしてこの連載中、中村うさぎは買い物依存症から、見事にホスト通いに転進しております。詳細はここで大きく語ってませんが、中盤からどっぷりはまってるみたいですわ。この対談で、ある意味病気と向き合うことが出来たのかもしれませんね。

くよくよしてるより、前向いてタンカきってるほうが好きだぜっ、中村うさぎ!
破滅の道でも何でもお供させていただきますわ!(って早く読めよ>私)
  1. 2005/06/28(火) 19:49:41|
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ダメな女と呼んでくれ ★★★(中村うさぎ/2001年/206ページ/角川書店)→2003年文庫化

2003年[角川文庫]ダメな女と呼んでくれ2000年12月号から2001年16号の『Chou Chou』と、2000年2月号から2001年2月号の『ザ・スニーカー』に連載されたエッセイです。

『Chou Chou』はHanakoみたいな情報誌なので、20代の女性に対する厳しくて優しいメッセージが多いみたいですね。
『ザ・スニーカー』の方はファンタジーコミック系の雑誌なので、明るく笑えるネタ(←特にうさぎパパの、ケチで呑気な予知能力っぷりが素敵♪)が多いです。
が、今回最終回を迎える事もあってか『成功した人生とはなんぞや?』と、うさぎ哲学を静かに爆発させてもいます。

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  1. 2005/04/18(月) 15:53:02|
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人生張ってます~無頼な女たちと語る~ ★★★(中村うさぎ/2001年/285ページ/小学館文庫)

人生張ってます/中村うさぎ(小学館文庫)作家の岩井志麻子、斉藤綾子、花井愛子、漫画家の西原理恵子、ライター(女装)のマツコ・デラックス、っていう中村うさぎを超える!?ハチャメチャな人生を歩んでらっしゃる5人との対談です。
読んだ後、自分がめっちゃ小市民で、可愛くさえ思えちゃいますわよ。

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  1. 2005/04/12(火) 16:27:07|
  2. | コメント:2

屁タレどもよ! ★★☆ (中村うさぎ/2001年/225ページ/フィールドワイ)→2004年文芸春秋から文庫化

2004年[文春文庫]屁タレどもよ!世間の皆が『あいつ、ばっかじゃない!』とつい声を荒げてしまうような42人の芸能人を、ばっさばっさと切りまくっている悪口エッセイ集。
ただ2000年5月から2001年3月に『夕刊フジ』で連載されたものと、2000年の1月『週刊朝日』、2000年3月『週間女性』に書かれたものなので、少しネタ的に古かったのが辛かったですわ(悪口言われる芸能人なんだから、消えてって当然なんだけどね)。

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  1. 2005/04/11(月) 17:58:08|
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税金を払う人使う人 ★★(加藤寛・中村うさぎ【対談】2001年/221ページ/日経BP社)

税金を払う人使う人/加藤寛・中村うさぎ(日経BP社)政府税制調査会前会長の加藤寛氏が、『税金なんて払いたくないよー!』と日々叫んでいる中村うさぎ(←住民税滞納者)に、『税金とはなんぞや!?』という基本から懇切丁寧に説明してくれてます。

レビューの続きはこちら⇒http://haru.ukkiki.com/book/sonota0503.html
  1. 2005/04/10(日) 15:01:16|
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13階段 ★★★★(高野和明/2001年/315ページ/講談社)→2004年文庫化

13階段/高野和明(講談社文庫) 第48回江戸川乱歩賞受賞作品です。
死刑制度に問題を投げかけながら、死刑囚の冤罪を晴らしていくサスペンスドラマです。 中盤まではちょっとタラタラして退屈でしたが、後半からは怒涛のように話が二転三転して、かなり面白かったですよ。

レビューの続きはこちら⇒http://haru.ukkiki.com/book/book0408.html
  1. 2005/04/08(金) 12:50:04|
  2. | コメント:5

海馬/脳は疲れない ★★★★ (池谷裕二・糸井重里【対談】/2002年/296ページ/朝日出版社)

海馬/池谷裕二・糸井重里(朝日出版社)脳の海馬の研究をしている『池谷裕二さん』と、コピーライター?の『糸井重里さん』の雑談です。
海馬っていう難しいタイトルなのですが、記憶作成装置らしい『海馬』のお話はあまり出てきません。
前半は主に糸井重里の体験談や人間論を語っていて、中盤からは池谷さんが脳の仕組みをわかりやすく説明してくれてます。
レビューの続きはこちら⇒http://haru.ukkiki.com/book/sonota0503.html
中村うさぎのエッセイ『屁タレどもよ!』読みました。
2001年の悪口エッセイなので、ちょっときつかったかなぁ。
  1. 2005/03/29(火) 18:24:58|
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中村うさぎの、人生切り売りエッセイを読む④

うさぎの行きあたりばったり人生 ★★★★★
(中村うさぎ/2000年/159ページ/マガジンハウス)→2002年角川書店から文庫化
うさぎの行きあたりばったり人生(角川文庫)中村うさぎの半生記を、1960年代から2000年までの時代背景と重ねながら語っております。それにかばんや靴や服(もちろんブランド)の写真も載せられております。
中村うさぎを知る為には、必ず読んだ方が良い一冊かもしれませんわよ。

本にも書かれてますが、中村うさぎの波乱万丈伝説を少し紐解いてみると・・・
1958年生まれの中村うさぎは九州博多で生まれ幼少期を過ごす。小学校3年生の時お父さんの転勤により横浜に引っ越し、都会に追いつけ追い越せ!で愛くるしい笑顔を写真に収めるのであった。
そんな高度経済成長期の1960年代も終わり、オイルショックで始まった1970年代の中村うさぎは、高校3年までの約10年間、『太宰治』や『ベルばら』に影響されながら女王様の気品を養っていくのである。
大学は父親の転勤のせいもあり京都の同志社大学に進み、大阪のボケ突込みを習得しながら地味なキャンパスライフを送り就職するが、普通のOLになじめなかった中村うさぎは、この時はやったコピーライター(例:糸井重里・林真理子など)に転職するのだった。
数年経ち、またまた父親の転勤についていくように東京に引越し、バブル絶頂期だった1980年代を文筆業に携わりながら独立し結婚し離婚し、波乱万丈な結婚生活を終えるのだった。
そしてバブルが翳りを見せだした1990年初め、ジュニア小説『ゴクドーくんシリーズ』がヒットしたのをきっかけに中村うさぎは買物依存症に突き進んでいくのであった。

簡単にまとめるとこんな感じだが、同世代の女性としては(前後10歳は同世代だろう。ん?)ピンクレディーの曲が流れれば一緒に歌って踊れる赤の他人のように、時代と自分と中村うさぎを重ねて赤面してしまう貴重な一冊なのには間違いない!ですわ(←ちょっと言い過ぎたよ)。
まぁとにかく、バブルを経験した人もそうでない人も『私だけじゃなかったのね・・・』と赤面しながら笑って中村うさぎワールドにはまってくださいませ。変な奴だけど、きっと彼女の事好きになるよ。
  1. 2005/03/22(火) 16:43:27|
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中村うさぎの、人生切り売りエッセイを読む③

浪費バカ一代~ショッピングの女王2~ ★★★☆
(中村うさぎ/2000年/313ページ/文芸春秋)→2003年文庫化

ショッピングの女王2(文春文庫)1999年5月20日号から2000年10月5日号の週間文春に連載されたものです。

『ショッピングの女王』出版で調子にのってる?中村うさぎは、買物自粛モードに入りきれず、いつもの調子で受注会へまっしぐらー!でございます。でもそんな女王様の自問自答のような哲学論を読むと、心が痛くもなっちゃうのよねぇ。ふ・し・ぎ♪(ブリブリ)

自分に叱咤激励しながら買物自粛に勤める今回だが、何故か毎月カードの支払いが何百万とやってきて、お世話になっている出版社(メディア・ワークス、角川書店、文藝春秋)に前借りしまくり、めちゃくちゃな自転車操業をこなしている。
そんなある日中村うさぎはタイノーセイリマン(港区役所滞納整理課)に出頭命令!を通達され、窮地に陥ってしまうのだった!
役所は銀行よりも怖いんだねぇ。何でも出来ちゃうんだねぇ。凄いねぇ・・・。

他は、角川の『だって、買っちゃったんだもん!』不動産ネタや、メディアワークスる『パリのトイレでシルブプレー』1999年加筆分ウ○コネタ、後はどこで書かれたか忘れちゃッたが『叶美香ネタ』などが書かれてます。自転車操業なのは仕方が無いが、ちょっとかぶりすぎじゃないか?(←まぁ、だんなさんの顔が見れたので、許すとするか(笑))
  1. 2005/03/07(月) 19:51:32|
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わんちゃんの『しつけ本』を読む! ~バカなわんちゃんはいないんですって~

犬の頭がグングンよくなる育て方 ★★★★
(三浦 健太/2004年/252ページ/PHP研究所)
犬の頭がグングンよくなる育て方/三浦 健太(PHP研究所)犬は群れを作ってそこで上下関係(ピラミッド型ではなく、一列型)を形成する習性があるらしいです。
そこで決まったリーダーは何があっても下の犬達を守ってくれ、下の犬達はリーダーに従う事によって安心感が得られ、リーダーに何でも服従する関係が生まれるそうです。リーダーになる犬は人間社会でいう信頼できる上司って言う訳ですね。
ここで大切な事は、犬にとっての喜びはリーダーになる事ではなく、安心感を得られる事みたいです。人間の社会と同じで、リーダーはいろんな責任を背負う事になるから大変みたいですわよ。
で、言う事を聞かない犬ってのは、飼い主さんをリーダーと認めていないんですって。言う事を聞かせて賢い犬にする為には、まず犬との信頼関係を作って飼い主さんをリーダーと認めさせなきゃいけないんですって。
もし飼い主さんをリーダーと認めていない場合、犬の年がいけばいくほど犬と真剣タイマン勝負(方法は本に書いてあります)する時間がかかるみたい。
ってわけで、前半はそんな犬社会の常識と人間との信頼関係の作り方が丁寧に書かれてあります。

そして後半は皆さんお待ちかねの犬が言う事を聞いてくれる『方法』ですわよ♪
まず、『オスワリ』『オイデ』『マッテ』『ツイテ』の教え方、『無駄吠え』『咬み癖』『引っ張り癖』『飛びつき』『拾い食い』『イタズラ』の叱り方、そして子犬を買う時の注意点やトイレトレーニングなども書かれています。

教える時には怒ってはいけない。怒るのはやってはいけない事をした時だけ。そして、怒った後は必ず褒める。って言ってもねぇ・・・。
例えば、うちの愛犬ツキが散歩の途中ガンコとして動かない時『こっちに来なさい!!』ってつい強い口調で私怒ってるのよねぇ・・・。
例えば、うちの愛犬ハナの爪や毛(散髪)を切ってる途中にハナが『ガウッ!』って咬んだ時『痛い!ハナちゃん、痛い!!やめなさい~~~!!!』って怒ってメンチの切りあいになっちゃうのよねぇ・・・。

自分の気持ちを抑えて、飴と鞭で賢い犬に育てるって、会社で部下や後輩を育てるのと似てる!?ってことは、わんちゃんに人間の器を問われてる!???
どこの社会でもリーダーになるのは辛いなぁ(苦笑)

♪犬のしつけを真剣に考えている人は、この方法が正解かどうかはわかりませんが、やってみる価値はあるかと思います。
  1. 2005/02/18(金) 18:30:17|
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中村うさぎの、人生切り売りエッセイを読む②

パリのトイレでシルブプレー!~中村うさぎの書き殴り劇場~ ★★★★
(中村うさぎ/1999年/237ページ/メディアワークス)→2001年角川書店から文庫化

パリのトイレでシルブプレー!/中村うさぎ(角川文庫)1994年から1996年に雑誌『電撃王』で連載さた物を大幅加筆修正(ひとつひとつのエピソードごとに1999年の中村うさぎが突っ込んでいます)したものと、1999年に新たに書き下ろした1999年の中村うさぎと、作家-原田宗典氏との同窓会対談が書かれてあります。
『女殺借金地獄』の2年後で『ショッピングの女王』と同じ年の作品ですが、ある意味これが始めてのエッセイ集なのかもしれませんね。

雑誌『電撃王』ってのはどうもゲームの情報誌らしく、遠慮なく下ネタを披露してらっしゃいます。まだこの頃は収入も一般ピープルと一緒だったようで(それにしては海外旅行、行きすぎだよ。うらやましいけど・・・)、買物三昧のネタは無く(1999年の書き下ろし分では当たり前に出てきますが)、旅行下ネタ2丁目ファンタジー(この時流行のRPGベースのたとえ話がいっぱいだよ)と、大好きなおバカネタが盛りだくさんに書かれています。

下ネタはウ○コネタが多くってウ○コと日々戦ってる?(笑)様子をカラフルに想像し大笑いしたと思えば(もちろん人事なので(笑))、第21話の『なのに、私はシャネルを買うの』で、がんばれ恐怖症候群のような人達に対して
~「病気の原因は個人の中にある。それを発掘して克服すれば病気は治る」なんてぇ理屈は、通用しないのである。だって、個人は社会に作られるモノだから。個人の価値観は、社会の価値観を反映してるモノだから。~
と、哲学者うさぎ!を堪能する事も出来ます。
こういうバランスが、なんとも言えず好きなんだよなぁ。
  1. 2005/02/17(木) 17:59:18|
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中村うさぎの、人生切り売りエッセイを読む①

女殺借金地獄~中村うさぎのビンボー日記~ ★★★☆
(中村うさぎ/1997年/199ページ/角川書店)
→1999年『だって、欲しいんだもん!~借金女王のビンボー日記~』改題文庫化

だって、欲しいんだもん/中村うさぎ(角川文庫)『ザ・スニーカー』の95年春号から97年4月号、『ザ・スニーカースペシャル』の94年春号から95年冬号に連載されたものです。角川から出した、はじめてのエッセイじゃないかな。
単行本『女殺借金地獄』は、文庫になって『だって、欲しいんだもん!』っていうブリブリギャル風の題名に変わってます。まぁこれも、うさぎさんが『借金女王』の名を我が者顔で使えるようになったおかげかもね♪

今回は、麻布に引っ越してからの荒れ模様。水道の止まり方やら、滞納している税金の納め方、はたまた麻布住人の金銭感覚やら、家族揃ってのイタリア旅行、2丁目夜遊び体験から、下ネタ流血騒ぎなど、借金ネタっていうよりもおバカネタ満載です(笑)。
中で『酒と泪とケツの穴』は、ホラーの匂いがプンプンしている下ネタ流血騒ぎなんだけど、これが想像できるだけに、めっちゃ興奮しちゃうのよー!!(ネタバレ→お尻の穴を友達のだんなに見せる為に、机に頭ぶつけちゃって笑ってる)うさぎさんって、キュート過ぎるわ♪私も気をつけなくては!



だって買っちゃったんだもん!~借金女王のビンボー日記2~ ★★★
(中村うさぎ/2000年/239ページ/角川書店)
→2002年文庫化

だって買っちゃったんだもん/中村うさぎ(角川文庫)『ザ・スニーカー』の97年6月号から99年12月号に掲載されたものです。1999年に角川文庫から出た『だって、欲しいんだもん!』の第2弾です。その間には文春から『ショッピングの女王』が出版され、うさぎさんは徐々に知る人ぞ知る存在になってきてますわ。

今回はイギリス旅行やらシャネルの受注会やらマンションの受注会、もとい展示会やらへとアクティブに動き回ってらっしゃいます。その分、私の愛する下ネタが少ないけど(←あり過ぎる、ってのも大変だよ)、今の中村うさぎを知る為には読まなくてはいけません(←うさぎワールドに、完全にはまっております)。

イギリス料理って、やっぱりまずいんですってよ。ローストビーフもアフタヌーンティーセットもフィッシュ&チップスも、果敢に挑戦したうさぎさんは見事に撃沈したみたい。今度イギリスに行く時の、参考にさせてもらいますわ♪(←って行く金無いだろ!)
  1. 2005/02/13(日) 17:17:30|
  2. | コメント:0

家族狂 /中村うさぎ★★★★★(1997年/188ページ/角川書店)→1999年文庫化

1999年[角川文庫]家族狂ジャンルはサイコホラー。でもテーマは家族愛
『恐怖の中に愛がある』って物が好きな私にとっては、最高の1冊になってしまったようです。

主人公の男は、霊感などまったく信じないハードボイルド小説家で、超人気作家ではないけど、そこそこ一人暮らしできる程度の収入は得ていて、家族とは何十年も音信不通です。
ある日、自分の家のトイレに見ず知らずのおじさんが出現!主人公は、自分を見失う事も無く4人家族の幽霊と同居する事になります。
で、色々あって、ミザリーさんのファンレターが気になりつつも、主人公は執筆活動に専念できたのですが・・・?!
ドラマは彼の過去の記憶から現在へ、サイコホラー爆発しながらどこまでもコメディータッチで急展開していきます。最高です!泣けますわ

最初、ファンタジー系だと思って読み始めたので、『笑わせてくれればいいや』って感覚で読み始めたんですよ。半分ぐらいまでは思ったとおりユーモアたっぷりの幽霊話でしたわ。
すると途中から、(ネタバレ→過去の殺人事件やら、精神異常者やら、家族愛)まで出てきて、本当信じられないくらい、裏切られてしまったのですよ。

推理小説という点から見ると、あまり楽しめないのかもしれませんが、愛と感動のホラー小説と思えば、最高に素敵な作品です。私はサイコホラー作品にもかかわらず、後半泣きまくっていましたもの。

あぁ、映画化して欲しいなぁ
『バトルロワイヤル』や『黒い家』を映画化するんだったら、こういうのも有りでしょ。
  1. 2004/12/17(金) 18:05:03|
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こんな私でよかったら・・・/中村うさぎ(2000年/259ページ/角川書店)→2002年文庫化

2002年[角川文庫]こんな私でよかったら・・・雑誌『Chou Chou』で98年3号から00年12号に連載されたエッセイです。
今回は『セカンド・ウェディング』から元だんなさんのエピソード、下ネタからいつものブランド話までめっちゃ盛りだくさんで、かなりお勧めですわ。それに、うさぎさんの人生論も軽くいっぱい書かれていて、師匠!と呼ばせて頂きたいぐらいかっこいいのですよ。

えっと、エピソードと致しましては。面白い物ばかりなんですけど、中でも元だんなさんに絡むエピソードがイケてましたわ。(人生切り売りしてるねぇ、うさぎさん。)
輪ゴムを足首にはめ続ける元義母、突然引越しする元夫、電化製品を何気なく横取りする元夫(恋愛中)、お正月からわがまま全開ではっちゃける元夫などなど、素晴らしすぎて開いた口がふさがりませんでした(笑)。まぁ我儘な男ほど、若い時は不思議とかっこよく見えちゃったりしますものねぇ。

そうそう、電車で露出狂の親父が登場する編、ってのがあったんだけど、まさにそれは共感できて懐かしかったの・・・。それは・・・。

大学生の時、通学でJRのボックス席に座ってたのね。電車はすいてたし、私はボーっと一人、外を見ながら物思いにふけってたわけよ。
そして昔から周りをよく見ない癖があるのか、筋向かいに座ってた男の存在にぜ~んぜん気付かなかったおバカな私。あぁ悲劇だったわ。
そう、彼はうさぎさんのエッセイで出てくる男と同じく、一人がんばって素晴らしい微笑をワタクシだけにず~~~っと投げかけていたのですねぇ。ハハハハ~ハッ。
その時の私はうぶなキャピキャピ大学生だったので、ブツを凝視することも出来ず、ダーッとそこから逃げたんだけど、今ならきっと、なにげに哀れみの表情を浮かべてしまうのでしょうねぇ。
それだけワタクシも成長したのかしら・・・。!?
  1. 2004/12/03(金) 18:43:03|
  2. | コメント:0

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