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映画や本が好きな管理人が繰り広げる、愛情たっぷりな感想文♪

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ダーク ★★★☆(桐野夏生/2002年/519ページ/講談社)

ダーク/桐野夏生(講談社)ミロシリーズ第5弾!!なのですが、これは1作目【顔に降りかかる雨】2作目【天使に見捨てられた夜】にあったような探偵ミロが活躍する小説では無く、その後のミロの人生を一緒に歩んでいく物語になっています。

獄中にいた成瀬の帰りを待っていたミロは、成瀬が彼女に手紙を残し死んで行った事、そしてその手紙が今父善三の元にある事を後で知ります。途方にくれながらもミロは、病気で死を目の前にしながら北海道で目の不自由な久恵と住んでいる父善三の元に向かいます。

冒頭【四十歳になったら死のうと思っている。現在三十八歳と二ヶ月だから、あと二年足らずだ。】から始まるミロワールドは、かつてミロが一瞬でも心を通わせたトモさん、父善三と同棲していた久恵、父の元友人の鄭らに追われ、韓国人の除鎮浩(ソ・ジンホ)と出会い生と死と愛を体感する事で、大きく方向転換していきます。

愛の行き場を無くした人間は怖いっていうか、自分に開いた穴を埋める為に相手を平気で突き落とすっていうか、自分が生きていく為に平気で寝返りまくるっていうか裏切りまくるっていうか、ダークなダークな人間達が勢揃いしておりましたわ。
人間落ちるとこまで落ちたら、本能が理性を遥かに超えて何でも出きちゃうみたいですね。特に久恵は、貴志祐介のホラー【黒い家】に出てくるおばさんとダブっちゃうぐらい、恐ろしかったですもの。

あとミロの今を知るべく、過去にあったミロと母と善三との関係、ミロの母の死、除鎮浩の登場により、韓国の南北戦争後の光州(クアンジュ)事件(←1980年に市民と軍が争い、全斗煥(チョン・ド・ファン)将軍(後の大統領)が光州に戒厳令を敷き、市民達を徹底弾圧した)等の話も盛り込まれています。ミロの話から、韓国のまったく知らない歴史【光州事件】が出てきたのには、ちょっとびっくりしましたけど♪

そんなこんなのダークでよりハードなミロワールド。沖縄に渡った彼女達はいったいどこに進んで行くのでしょうねぇ。次回が楽しみですわ。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

  1. 2005/08/16(火) 15:44:41|
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