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映画や本が好きな管理人が繰り広げる、愛情たっぷりな感想文♪

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愛と資本主義 ★★(中村うさぎ/2002年/283ページ/新潮社)

愛と資本主義/中村うさぎ(新潮社)帯に、
~『著者より』今回、私のホストクラブでの大蕩尽のモトを取るべく、ホストとその客達の物語を書きました。テーマはずばり「愛」と「金」。法外な金を払って女たちは何を手に入れたいのか。ホストたちは金と引き換えに何を切り売りしているのか。ホストクラブで繰り広げられる、ある種の絶望的な「愛」の形です。~
とある様に、3人の女とその担当の一人のホストの「愛」を綴っています。
・・・ん?。ちょっと違うな。だってラブストーリーじゃないんですもの。

ストーリーは、3つの話から成り立ってます。訳アリの女達3人が、事件に巻き込まれていくのです。なので、ホスト「リョウ」を奪い合う話ではまったくありません。自分の過去の『愛』を清算する、迷える子羊達の話です。

元は、ある一人の女が売り掛けを飛ばしたことから始まります。
困ったホスト「リョウ」は、とりあえず客の一人で風俗業をしているミカにお願いをします。
そして、辛い過去のせいで(ネタバレ→多重人格になってしまった)ミカはそのお金を手に入れる過程で、知らぬうちにスプラッター並みの殺人事件に巻き込まれていくのです。

それは置いといて、次はその売り掛けを飛ばした裕福そうな未亡人ナツミのお話。ここの部分が丁度WOWOWで放送された『愛と資本主義』(出演:伊藤英明・高橋恵子)でクローズアップされた部分ですね。他の話もあったと思うんだけど、分かりにくかったのかすっかり忘れてしまいましたわ。
あっ、念の為この作品、くっら~い昔の日本映画っぽいので、お薦めは致しませんわよ☆

で、ここでもまた、辛い過去を持った年配の女が、何故かホストクラブで最後の愛を求めてしまいます。その愛の形はすっごい微妙。
環境が変わった為か自分が変わった為かわからぬまま走った結果、ホストの軽い動きではじけてしまうのです。
ホント、はっちゃけるとこ、間違えないようにしないとね>私。

それは置いといて(←またかよ)、3人目は探偵業を営むマリエ(30歳前後?)のお話。
過去に愛した男がたまたまホストで、それが自分の中でいまだ決着せず、自分の『愛』を見失ったまま、その穴を埋めるべくホストクラブに通い、つまみ食いし、無意識下で辛い毎日を送っている女の話です。

ある日「マリエ」を尋ねて、彼女の探偵事務所に、(ネタバレ→娘の捜索依頼)と称しておばちゃんがやってきます(全然ホスト「リョウ」とは関係ないのよ)。
マリエは気が乗らないまま仕事に取り掛かるのですが、その仕事の過程で、昔愛した彼をめぐる事件を思い出すことになり、自分の過去と向き合わざるおえなくなり、結果「ちょっと楽に生きれるかなっ」、と不思議な光が感じられる、中村うさぎワールドの結末になってます。

って事で、それぞれ3つの話が、繋がってるようで全然繋がってないのです、長編小説っていうよりも、中編小説寄りなんじゃないかしら。
ワタクシ今までの中村うさぎとは違う、桐野夏生っぽい大人の女を、期待して読んだのですが、残念な事にかなり違っておりましたわ。
過去の話も出てくるせいか、いっぱい話を盛り込みすぎてて、重いはずの人生が、取って付けたみたいに薄く感じたせいかもしれませんね。
読んだ後よく考えると、3世代の愛の求め方が様様に見えて、特に2番目の話なんて結構深いんだけど、読んでる間なかなか感情移入出来なかったんですもの。

スプラッター好きにとっても、推理小説好きにとっても、ホストクラブ好き(?)にとっても、ちょっと中途半端でお薦めは出来ませぬ。。。残念ですわ。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2005/12/13(火) 11:52:36|
  2. | コメント:0

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